「ゴールドタウン!」
誰かが酒の勢いに任せてそう叫ぶ。
権力者が競って西部開拓を進め、弱肉強食の自然の摂理が働いていた。
この町も、独自の蒸気機関技術によりここ一帯を制圧している、
ある強者の支配下にあった。
力を誇示するかのように、蒸気機関が町のあらゆるところで恐怖の協奏曲を奏でていた。。
 
ここは力で人を支配する町。
賞金稼ぎやならず者の決闘が毎日のように繰り返され
大地は真紅のワインで喉を潤した。
"フロンティア"の響きに希望を託し、この地に移り住んだものは
明かない夜に絶望を禁じえなかった。