「キル!」
今日もか…
ゴールドバーグに逆らった町の人間が処刑された。
「キル!キル!キル!」
必要以上に弾丸を撃ち込む不気味な処刑人。
皆、初めはその光景の残酷さに身を震わせていたが
今ではもう慣れてしまったようだ。
蜂の巣にされる恐怖に怯えるより
処刑されない様に生きる方が何倍も有意義だった。
あの処刑人はフェイスレス。
慈悲の心をもたない、人を殺す喜びで身を震わせる殺人マシーン。
 
一見丸腰に見えるあの死神は、身体に無数の武器を隠し持っている。
あの死神は地獄から鎌を召還するかのように、
どこからとも無く武器を取り出す。
 
武器を持っていないと油断した人間は、
次の瞬間無数の弾丸と大量の血で身体を装飾することとなった。
 
「赤い、綺麗、死ぬ、遊び、愉しい……」