デカボイスは、一応ハードボイルドを標榜しています。
しかし、この「ハードボイルド」という定義、よくわかりませんよね。
例えばバーにおけるこの会話は、ハードボイルドか否か?
女「ねえ、人ってなぜ泣きながら産まれてくるのかしら?」
男「そんなこともわからないのかい? 笑いながら死ねるためさ」
臭っ!質問に答えてねぇ!
しかし、この会話が行われる環境、人物、本気度によっては、
その空間は「ハードボイルド的」といっても良いような気がします。
また、昔の友達にこんな人がいました。
彼は、いつも上着の下に仕込んだホルスターに、モデルガンを入れて
外出している変な人でした。
で、ある日からかい半分にそのモデルガンを見せてくれと頼んだのですが、
たまたまその日に限って持っていなかった彼は、低いトーンでこう言いました。
「悪い、オレ今日丸腰なんだよ」
丸腰。日常会話で初めて聞いた言葉。
でもその時、「こいつはなんてハードボイルドなヤツなんだ」と思った記憶が
あります。グレート義太夫をショートカットにしたみたいなルックスだったけど。
とりあえず、上記二つの事例から導き出せる、ハードボイルドであることの
必要条件は、
・理屈じゃなく雰囲気が大事。
・本人(達)がその気ならば良い。
・なにより本気であること。
このあたりにあるような気がします。
とにかくハードボイルド・アドベンチャー『デカボイス』、いよいよ13日発売です。
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